奥サマと奥タマへ
我が家には小6と小4になる息子がいるんですが、近ごろ上の子が親との行動を拒むようになりました。
いつか来ると覚悟していた親離れですが、こんなに早くやって来るとは。
一方の次男はと言えば、まだまだ無邪気そのもので、休日は少年野球に勤しみ、少年の日々を絶賛満喫中。
という訳で先般の休日、お出かけに誘っても見向きもしない長男に留守番を頼み、カミ様と久しぶりに日帰り温泉へ行ってきたのであります。
目指すはクルマで1時間程の初訪のこちら。
オープン当初からたくさんのメディアに取り上げられ、常に大混雑と噂に聞いてたんで、あえて避けてきたんですが、そろそろほとぼりも冷めた頃かと判断し出発。
いざ到着してみたら、そうは言っても休日なんで、そこそこ混んではいたものの、芋の子を洗うようなことは無く、想定の範囲内で無事、温泉を堪能することができました。
で、感動したのがここの泉質。ヌルヌル、トロトロ感がハンパ無ぇ!これまで、私の中で1位に輝き続けていた小菅の湯を抜いて、ダントツの1位だぁ!(知らんがな)
湯上がりのソフトクリームは、この世の不条理が全て吹き飛ぶ美味しさでした。
大げさでゴメンナサイ。
さて、せっかくここまで来たんで、もう少し先まで足を延ばします。目指すはランチ。訪れたのは東京都で唯一の「村」である、檜原(ひのはら)村にあるコチラのお店。
本業は民宿なんですが、蕎麦主体の美味しいランチが食せる店でもあるんです。
暖簾をくぐると、昔ながらの広い土間がお出迎え。
中はこんな感じで、古き良き癒しの空間。
築300年の茅葺屋根の古民家で頂くお蕎麦は、また格別でございました。
注文した「かもねぎざるそば」は、蕎麦のお味はもちろん、鴨の風味も絶品!訪れた際にはぜひ♪
実はここ、10年前に家族旅行で長男と来た場所なんです。当時彼はまだ2歳。旅館に向かう途中、クルマの中で愚図り始めたんで、一旦外の空気を吸わせようと、偶然立ち寄ったお店でした。
離乳食を用意して、抱っこやらおむつ変えやら、てんてこ舞いで蕎麦の味なんか味わう余裕なんてなかったんでしょう、久しぶりに訪れた感想は、「あれ?ここ、こんなに美味しかったっけ?」でした。
近くのテーブルで、若いご夫婦が当時の長男と同じくらいの女の子をあやしています。その様子にかつての自分の姿を重ね、暫し目を細めて眺めておりました。
鏡に映る老いた己の姿を見る度に、意気消沈するようになって久しいんですが、子供達が成長して、蕎麦のうまみをかみしめられる有難さに気付かされたこの時ばかりは、歳を重ねる事でしか味わえないこともあるもんなんだなぁと、チョットだけ嬉しさを覚えた次第。
そう、ほんのちょっとだけ・・・。
それではまた(笑)