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BMW1シリーズFF化(F40)におもうこと

1年点検の代車として、現行1シリーズF40(以下、現行)をお借りして、高速、ワインディング、一般道等、様々なシチュエーションを240km程、試乗する機会がありましたんで、その感想等を。

 

因みに、私の現在の愛機は旧1シリーズF20(以下、旧型)で、現行の長距離試乗はこれで二度目。

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あくまでも、旧型オーナー目線からの感想ですので、悪しからず。

 

まず、何年か後の箱替えを考えた時、やはり現行の代車なんかを貸して頂くと、自ずと次期車候補に挙がる訳なんですが、如何せん旧型購入の動機が「1シリーズ最後のFR」という事もあり、未だにFF化へのネガティブなイメージが払拭できない私。もちろん、FFにだってドライビングプレジャーはあります。あるんですが、FR(MR、RR含む)のそれとはやはり違う。例えば、アクセルを踏んだ時に後ろがグッと沈み込み、荷重のかかった後輪が力強く車体を前に蹴っ飛ばしてくれる感覚はFRならではのものだし、コーナー出口でスロットルを開けて、少ない舵角でカーブをクリアできた時の歓びなんかもしかり。

 

型落ちになって久しいですが、改めて旧型の選択は間違ってなかった(購入当時、旧型は現行でした、ややこしや)と自負している今日この頃なのであります。

 

だがしかし、現行のエクステリアは好みですし、後席の居住性の改善や、レーンキープアシスト等の運転支援の進化等は、さすがに最新が最良と思いますんで、今回の試乗はその辺りを俯瞰でみて、新旧を比べてみようと思ったのであります。

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私的に好みのF40  M Sport のエクステリア

昨年、箱根界隈をドライブした時の現行の印象は、すこぶる良かっただけに、果たしてその感想は1年後も変わらないのか。という訳で、今回の目的地、熱海を目指します。

 

当日はあいにくの雨模様。代車は走行距離約800kmのほぼ下ろしたての個体であるにも関わらず、ワイパーゴムのビビり音が凄まじい。車の性能云々以前に、乗り出し500万近くのクルマなんだから、もうちょっとどうにかしてほしい。保管状態も良くないんだろうなぁ。のっけから印象悪し。

 

インテリアを見てみると・・・。

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F40  M Sport  インテリア チョットボケててゴメンナサイ

デザイン的には今風で、悪くないと思います。が、旧型と比べると使われているパーツが明らかにチープ。特にセレクターレバー周辺のプラスチッキーさは閉口もの。コストカットが明白にも関わらず、旧型からおよそ45万円も新車価格が上がってるのは、ちょっと納得いきません。先進国で唯一所得が増えてない日本だから仕方がないのか。いや、それを鑑みても高くなり過ぎなんじゃないの。

 

後席のスペースは旧型比約4cm拡大と、FF化の恩恵にあずかり、確かに広くなってました。

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166cmの私が座ったニースペースはこんな感じ。

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旧型に比べると明らかに広々としてます。

愛機には無いアームレスト&ドリンクホルダーは素直に羨ましい。

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この辺りの後席の居住性の改善は、二児の父としては嬉しいポイント。

 

さて、肝心の走りに関してはどうか。

 

まず、タイヤを見てみましょう。

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F40  M Sport  のタイヤサイズは 前後とも225/40R18インチ

代車のタイヤはコンチネンタルのEcoContact 6でした。メーカーの謳い文句を見てみると「より環境に配慮したソリューションを求めるユーザーのために開発された、低燃費で安全性が高いハイパフォーマンス・エコタイヤ。 電気自動車やハイブリッド車向けに人気」とのこと。

 

対する旧型は、ブリヂストンPOTENZA

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愛機のタイヤ POTENZA S001 RFT

謳い文句は「ツーリングやスポーティードライビングの楽しさをお求めのお客様へ」。スポーツタイヤの代名詞とも言えるポテンザがチョイスされてる時点で、旧型の走りへのこだわりがヒシヒシと伝わってきます。更に、 M Sport はフロント225/45R17、リヤ245/40R17の「前後異幅」仕様。たかだか、136psのクルマにそんなぶっといタイヤ要らんやろと、ツッコミは入れたくはなりますが。

 

走りを意識してポテンザを履き、前後異幅にまでして駆け抜ける歓びを追求した旧型に対し、新型は環境や低燃費に配慮したエコタイヤを装着。タイヤを比べただけで、新旧のキャラの違いがハッキリ分かるってのは、中々面白くないですか。

 

FF化と共に、走りへのこだわりも薄れてしまった現行1シリーズに、旧型オーナーとしてはやはり、一抹のさみしさを覚えてしまうのであります。(現行オーナーの皆様、勝手な解釈&大きなお世話、ゴメンナサイ)

 

更に、ミッションも旧型の8ATに対し、現行は7DCT。これにもかなりのコストダウンと言うか、割り切りを感じちゃいます。どのギアに入る時も滑らかな8ATに対し、7DCTは低速時の唐突なジャダーは正直気になるレベル。

 

これらのメリット・デメリットを冷静に考慮した上で、現行が次期車になりえるかを考えてみると・・・現段階では、走りやこだわり重視のオタクな私的には、残念ながら可能性はあまり高くありません。

 

とはいえ、予算は限られてますし、現実的にはこのクラスを選らばせざるをえないのもまた事実。子供の成長を考えると居住性も無視できなくなってきますし・・・。

 

その辺りを踏まえながら、他メーカーも含めボチボチ本腰を入れて、次期車選びを始めようかなと思っている次第です。

 

それではまた(笑)