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懐かしの親友

ある日、仕事帰りにスマホを覗くと不在着信の文字が。心当たりのない番号だったんで、ググってみたらなんと息子達の小学校から。

 

こりゃあ、大変なことが起こったに違いないと慌てふためき、カミ様にLINEで確認したら、案の定、次男がチャリで転んで、救急車で搬送されているとの事。

 

小さい頃から注意力散漫で、彼の自転車の後ろを、いつもハラハラ「前をみる~!」「下を見ない~!」と叱咤してた訳なんですが、遂にやらかしたという感じ。

 

打ち処が悪く無ければ良いと、その後の連絡を祈るような気持ちで待っていると、カミ様からLINEが。

 

手の親指と人差し指の間あたりを骨折しているみたいなんで、今レントゲンを撮っており、他は膝を擦りむいた程度との事。最悪の事態も想定してただけに、先ずは一安心、胸をなでおろします。まあ、本人は痛かったでしょうが、打ち所が悪くて後遺症が残ったり、後続車に轢かれたりしなかったのは不幸中の幸いでした。

 

ホッとしたら、今度は怒りがこみ上げてきた。

 

 

骨折ぐらいで救急車呼びやがって、大げさにするんじゃね~!びっくりさせやがって!

 

 

後で聞いたら、痛さで動けない次男を見かねた通りすがりの方が、機転を利かせて念のためにと、救急車を呼んでくださったとの事。通りすがりの善意の方、その節はありがとうございました。お陰様で息子は大事には至りませんでした。この場を借りてお礼申し上げます。

 

という訳で、骨がくっつくまでのおよそ一ヶ月の間、次男が目の色を変えて取り組んでいた少年野球もお預け。土日は一気に暇を持て余す身となったのであります。

 

次男:「ああ、暇だなぁ。そうだ、久しぶりにトーマスと遊びたい!」

 

トーマス(以下トミー)というのは機関車のことではなく、2年ほど前に他校に引っ越した親友の名前。ブラジル人の母と、ブラジル人と日本人のクオーターの父をもつ(ややこしや)、ポルトガル語と日本語を流暢に話す、バイリンガルな少年なのであります。

 

カミ様:「じゃあ、トミーのママに聞いてみるね」

 

After a few minutes・・・

 

カミ様:「トミー、今度の日曜遊べるって。電車でウチに来るそうよ」

 

次男:「わーい、やったー!トミーとドラゴンボールの映画をもう一回観たい!」

 

カミ様:「このあいだ、もう観たじゃない」

 

ここの所、何度もドラゴンボールの映画をもう一度観たいとダダをこねていた次男。

 

私:「いいじゃん、最近頑張ってるし、もう一回観たいなら見せてあげたら。トミーがまだ観てないなら、俺が一緒に連れてってあげよう」

 

 

という訳で、久しぶりに映画館へ。

 

二人を席まで案内したら、私は外で時間潰し。酒を呑んでれば2時間なんて直ぐなんですが、この日はクルマ。シラフでの2時間待ちは、ちょっとした拷問だったのであります。

 

そして、やっと上映終了。

二人の笑顔をみたら、酒を我慢して送迎に徹した甲斐があったというもの。

 

それにしても、転校して暫く経っても、また会いたくなる親友がいるってのは、イイですよね。

 

この頃の親友ってのは利害関係が無いし、邪念もないから、大人になっても純粋に人として付き合える、唯一無二の存在になるんじゃあないでしょうか。

 

次男:「トミー、今度ウチでお泊りキャンプやろうよ」

 

トミー:「イイネ、そっちがウチにきてもいいよ」

 

二人とも今年の夏休みは今から楽しみだね。たくさんの思い出を創って下さい。

 

いつまでも仲良く、時には喧嘩もして、おじいちゃんになっても親友でいられるとイイネ。

 

それではまた(笑)