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欧州メーカーのディーゼル推しに思う事

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2015年の「VWディーゼルゲート事件」が、世界を震撼させたことは記憶に新しいですよね。

 

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当時、私の愛車は上の6Rポロであり、ガソリン仕様だったにも拘らず、何故かとても肩身の狭い思いをしたことを覚えています。

 

事件発覚後、欧州でのディーゼル車の販売比率は年々低下し、日系メーカーにおいては、欧州市場におけるディーゼル車の販売から撤退・縮小していく方針を表明。

 

欧州市場:ディーゼル車の販売減少、EVシフトに期待 - 自動車産業ポータル マークラインズ

 

まあ、至極当然の結果ですよね。現在、当のVWはというと、2030年までにヨーロッパで販売する車の7割を電気自動車にする計画なんだとか。「どの口が言う?」と、ツッコミの一つも入れたくなりますが、世界新車販売台数No.1を争うグローバルメーカーの変わり身の早さは、さすがと言えばさすが。

 

その後、2017年には「VWダイムラー、ポルシェ、BMWアウディのドイツ5社が、長年にわたり、違法カルテル契約を結んでいた可能性」という衝撃的なニュースが流れました。これはもうほぼ、「国ぐるみ」で間違い無いでしょう。

 

そんな経緯を経て、今に至る訳ですが、現在の日本のマーケットにおいて、欧州メーカーのディーゼル推しがハンパないことに、とっても憤りを感じているんです。

 

ドイツのメルセデスBMW(ミニ含む)、フォルクスワーゲン(アウディ含む)は言わずもがな、プジョーシトロエンボルボディーゼルモデルの国内販売に余念がありません。

 

前述の通り、欧州でのディーゼル車の比率は減少してるのに対し、日本での輸入車におけるディーゼルの割合は約30%にも及び、増加傾向にあるんです。

 

 

 

ハッキリ言って、欧州市場で売れなくなったディーゼルモデルを、無知な日本市場に押し付けてないか?

 

 

 

あ、ディーゼル自体を否定している訳ではありませんので、くれぐれも誤解のないように。

 

 

 

自国で売れなくなったものを、他国に押し付けるなと言いたいのです。

 

 

 

ディーゼル推しを画策してるのは、国レベルなのか、メーカーなのか、インポーターなのか、はたまたその全てか。いずれにせよ、ここ数年の日本のマーケットにおいては、欧州メーカーのほとんどが、ディーゼルのラインナップを豊富に用意している状況です。

 

彼らに飼い慣らされたモータージャーナリストの、薄っぺらいプロパガンダが、更にその勢いに拍車をかけていることも、想像に難くありません。

 

マーケティングの上手さ」と言えばそれまでですが、「自国(欧州)で売れ行きの悪いディーゼルは、カモの日本マーケットで売りさばこう」なんて策略に、まんまと乗せられるのは癪にさわるじゃあ、ありませんか。

 

世間一般は諸兄姉のような、賢明なエンスージアストばかりではありません。否、むしろ大多数が何の疑念も抱かず、「燃費がいい」とか「税的優遇措置があるんです」とか、巧みなセールストークに勧められるがままに、ディーゼルを選択しているのが実情なんじゃないでしょうか。

 

私は長らく、日本車に比べ、アウトバーンの高い速度域まで想定した、ドイツ車の乗り味に魅力を感じ乗り継いできました。

 

しかしながら、国ぐるみで平気で顧客を欺くようなメーカーのクルマを選んできたことに対し、ここにきて少なからず自責の念に駆られ始めたのであります。

 

欧州車ばかりに目が行っていた自分をここいらで顧みて、もっと俯瞰的に「クルマ」という存在に対峙してみようと思った次第です。

 

それではまた。